わんちゃんの眼をふと見たら、まぶたにぷちっとできものがあるのを見つけた!
そのうちに無くなるかなと思っていたけど、全然消えないな…。と、様子見になっていることはありませんか?
わんちゃんの中には中年齢、7-8歳くらいからまぶたにできものができる子がいます。
ビーグルやコリー、コッカーなどで多くみられると言われていますが、多くの犬種で起こります。
まぶたのできもの(獣医学的には眼瞼(がんけん)の腫瘤(しゅりゅう)と言います)は眼やまぶたなど眼の周りのできものの中で最も多いと言われています。
眼瞼腫瘤のうちの約75〜85%が良性と言われていますが、残りは悪性と報告されています。
つまり、4頭に1頭の子が悪性とされているのです。
基本的に、私たち獣医師は動物たちにできものやしこりができると、細胞診検査を行います。
しかし、眼瞼腫瘤は位置的に細胞診検査が難しいので、切除手術で診断をすることが殆どです。
その為、動物病院によっては「痛そうではないので様子をみましょう」と様子見になることが多く、見逃されてしまうことがあります。
様子を見ていると、だんだんと腫瘤が大きくなって眼に当たって痛みが出たり、擦って出血することがあります。
動物に苦痛を与えることになりかねません。
切除手術は全身麻酔が必要になりますが、腫瘤が小さいうちに手術をした方がまぶたに対しての負担が少なく、手術時間も短く済み、手術後もキレイに治りますので当院はオススメしています。
眼瞼腫瘤に限らず、眼に関して気になることがありましたら、いつでもご相談ください。
獣医師 原田