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犬のナメクジ駆除剤の中毒2013 12/09

こんにちは。
武蔵小金井ハル犬猫病院です。

 

今回はナメクジ駆除剤の中毒に関する情報です。
季節的には夏場に多いので、やや季節外れな内容ですが…。

 

今回の内容は、2012年にveterinary recordで報告された内容を参考にしています。

 

ナメクジ駆除剤に使用される「メタアルデヒド」という物質が中毒を起こします。

 

一般的な症状は
痙攣
流涎(よだれ)
知覚過敏(ビクビクする)
振戦(ふるえ)
嘔吐
高体温
運動失調(立てなくなる、フラフラになる)
です。

 

摂取すると1~3時間以内に症状が出ます。
多くの場合痙攣が起きますが、約15時間続きます。

 

回復までにかかる時間は約40時間。
それまでの間、痙攣を抑えるお薬を投与したり、補液(点滴)などを行う必要があります。

 

このナメクジ駆除剤を食べてしまった犬たちのうち
21.7%は無症状
61.7%は症状がでるも回復
16%は死亡あるいは安楽死されています。

 

致死量は4.2-26.7g/kg(平均11.8g/kg)となっています。

 

けっこう強烈な副作用がでるので、お庭にナメクジ駆除剤を使用されている方は
気を付けてくださいね。

 

獣医師 鬼木

エコーの様子
トリミングの様子
病院の外観
スタッフ写真
トリミングルーム
待合室
獣医師
獣医師
お手入れ
調剤