こんにちは、武蔵小金井ハル犬猫病院です。
秋から冬にかけては、ナシやリンゴを愛犬に食べさせることのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
これらの果物は、それ自体が毒性を持つことはないですが、塊で飲み込んでしまうと食道に引っかかることがあります。
食道は喉と胃をつなぐ管。
ここに食べ物がつっかえると、犬は吐くような仕草をするのに何も出てこず、泡ばかりが出てきて苦しがるようになります。
これに対しては、内視鏡によって詰まったものを胃に落とす処置が必要。もちろんその処置は全身麻酔下です。
また、長時間モノが食道に詰まった状態が続くと、食道に炎症を引き起こします。
ナシやリンゴで重度の食道炎を起こすことはまれですが、激しい食道炎は後日、食道狭窄(しょくどうきょうさく:食道が狭くなって食べ物を飲み込めなくなる状態)を引き起こすリスクをはらんでいます。
そうなってしまうと、全身麻酔下でバルーンカテーテルによって食道を広げるような処置を何度もしなければならなくなる事もあります。
ナシやリンゴ、食べさせるのは良いのですが、大きさに気をつけて与えるようにしてくださいね。
獣医師 鬼木
小金井・国分寺・府中・小平からもアクセス良好な動物病院
武蔵小金井ハル犬猫病院
小金井市貫井南町2−15−11